500EとE500は別の車なのか?

結論から言うと、500EとE500は基本構造は同じ車です。
しかし、販売時期と名称変更により呼び名が変わっています。
正確に理解するためには、まず背景を押さえる必要があります。
メルセデス・ベンツ 500Eとは

500Eは1991年から1993年に販売されたW124型Eクラスの高性能モデルです。
5.0L V8エンジンを搭載し、最高出力は326ps。
最大の特徴は、当時経営難だったポルシェの工場で組み立てられていた点です。
生産工程は非常に特殊で、メルセデス工場 → ポルシェ工場 → 再びメルセデスという手間のかかる工程を踏んでいました。
その希少性とストーリー性から、現在はネオクラシックの代表格として高騰しています。
メルセデス・ベンツ E500とは

E500は1994年以降に販売された後期モデルです。
1993年のマイナーチェンジにより、メルセデスは車名の表記を変更しました。
それまで「排気量+E」だった名称が「E+排気量」へ変更されたのです。
つまり、
500E → E500
へ名称が変わっただけで、基本構造はほぼ同じです。
具体的な違いを整理

1. 販売時期
| モデル名 | 販売期間 |
|---|---|
| 500E | 1991〜1993年 |
| E500 | 1994〜1995年 |
E500は実質的に後期型にあたります。
2. 外観の違い
後期型E500では、フロントグリルやウインカーのデザインが変更されました。
ボディ同色グリルになるなど、より現代的な印象になっています。
3. 内装の違い
E500では、
- エアバッグ標準化
- 細かな内装素材の変更
など、安全装備と質感が向上しています。
4. 生産背景
500Eはよりポルシェ色が強い前期モデルというイメージがあります。
ただし、E500も基本的に同じ生産体制でした。
どちらの方が価値が高い?

現在の市場では、
- オリジナル度の高い500E
- 低走行の前期モデル
がやや高値傾向にあります。
理由はシンプルで、「500E」という名称のブランド力が強いためです。
一方でE500は流通台数が比較的少なく、状態が良い個体は希少です。
- 完全ノーマル
- 記録簿付き
- 修復歴なし
この条件が最重要で、500EかE500かは二次的要素とも言えます。
さらにややこしい存在「E500 Limited」

日本市場には「E500 Limited」という特別仕様車も存在します。
専用内装や特別装備を持つ限定モデルで、現在はコレクターズアイテム化しています。
価格は通常のE500より高額になる傾向があります。
まとめ
結論、500EとE500の違いは「名称と時期」
500EとE500は、基本設計・エンジン・パフォーマンスは同じです。
違いは主に
- 販売時期
- 名称変更
- 細部の改良
です。
どちらが優れているかではなく、「前期の雰囲気を取るか」「後期の完成度を取るか」という選択になります。


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