日本では、新車登録から13年以上経過した車は自動車税・自動車重量税が重課されます。環境負荷を理由とした制度ですが、その結果、多くのオーナーが古い車を手放し、比較的新しい車へ乗り換える傾向があります。
そのため本来であれば、古い車は市場価値が下がるのが一般的ですが、昨今その常識が崩れています。
特に1990年代の名車たちが再評価され、「ネオクラシックカー」として価格を上げています。
今回、その代表格が500Eの価格が高騰について触れていきます!
旧車ブーム到来?ネオクラシックが再評価される理由

近年、世界的に1990年代の車が再評価されています。電子制御が最小限で、機械としての完成度が高かった時代の車は、「最後のアナログ世代」とも呼ばれています。
海外市場では、日本車・ドイツ車を問わず状態の良い個体が高く評価され、日本国内からの輸出が加速しています。円安の影響もあり、日本市場の中古車は海外バイヤーから見れば割安に映るため、良質な個体がどんどん海外へ流出している状況です。
この流れが、国内相場を押し上げています。
メルセデス・ベンツ 500Eが高騰中の理由

500Eは1991年から1994年まで販売されたW124型Eクラスの高性能モデルです。5.0L V8エンジンを搭載し、当時としては驚異的な動力性能を誇りました。
さらに注目すべきは、生産をポルシェが担当していたという事実です。メルセデスのボディをポルシェの工場で組み立てるという特殊な生産体制は、現在でも語り継がれるストーリーとなっています。
現在の中古車相場は700万円〜800万円台が中心で、コンディションが良い個体では1,000万円を超える例もあります。数年前までは300万円〜400万円台で取引されていたことを考えると、明らかに異常とも言える上昇率です。
価格高騰の背景には、以下の要素が複合的に絡んでいます。
- 世界的なネオクラシックブーム
- 円安による輸出需要増加
- 良質な個体の減少
- V8大排気量モデルの希少化
- ポルシェライン
特に重要なのは「数が増えない」という点です。生産終了車は時間とともに減る一方であり、需要が維持される限り価格は下がりにくい構造になります。
投資対象としての500Eの現実

現在、500Eを「資産」として購入するユーザーも存在します。クラシックカー市場では、状態の良い個体は長期的に価格を維持、もしくは上昇する傾向があります。
日本の車両は、走行距離が少なく、整備記録がしっかり残っているケースが多いため、海外投資家からも人気があります。
ただし注意点もあります。旧車である以上、維持費は決して安くありません。ハーネスの劣化や足回りの消耗部品交換など、100万円単位の整備費が発生する可能性もあります。
投資として考える場合は、
- 完全ノーマル車両
- 修復歴なし
- 記録簿完備
- 低走行
この条件を満たす個体が前提になります。
今後500Eの価格はどうなるのか?

今後の価格動向を予測するうえで重要なのは、「世界需要」と「規制」です。
欧州では環境規制が強化されているため、大排気量車の新車は減少傾向にあります。その反動として、過去のV8モデルの価値が相対的に高まる可能性があります。
一方で、日本国内では旧車税制が厳しく、若年層が気軽に維持できる車ではありません。そのため爆発的に国内需要が伸びる可能性は高くありません。
ただ、名車としての地位はすでに確立されており、急落するリスクは限定的で今後も価格が上がり続ける可能性が高いと言えます。
まとめ
メルセデスベンツ500Eは、単なる旧車ではなく、ポルシェが関わった特別な背景を持ち、ネオクラシックを代表する一台として世界的に評価されています。
価格は確実に上昇しており、良質な個体は今後も価値が上がっていくことが考えられます。
ただし、投資目的だけで購入するのではなく、「この車に本当に乗りたいか」という情熱があるかどうかが最も重要です。
資産としても魅力的ですが、本質はやはり「走らせてこそ価値のある車」。
今後も市場動向から目が離せない一台であることは間違いありません。


コメント